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イヤホンの手入れの仕方

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 ネット上にもあまり頷けない手入れの仕方が紹介されているので自分の手入れの方法を上げておきます。 ①イヤホンを乾燥機にかける とにかく汚れが落ちやすい状態にしないと始まりません。イヤホン乾燥機に入れて通常4時間、高湿の時期は8時間ほどかけて乾燥させます。ケーブルやイヤチップは必ず取って乾燥させます。    STAX SR003MK2を使っていて 密閉カバーCC-A1を使っている場合は一緒に乾燥させましょう。   ②イヤホン掃除機をかける 次に音導孔のあたり、汚れが付きやすい部分に掃除機をかけます。いきなり深く突っ込むのではなく注意深く掃除します。イヤホンのタイプによってやり方が違いますが ・JHAudioのIEMのように(主にBAドライバの)メッシュなどなくて音導孔が直接出ているものは掃除しやすいタイプのイヤホンなので孔にサイズの合うノズルを付けた掃除機を入れて掃除します。 特に孔の小さいものがあるイヤホンの場合は掃除機に標準で付いてくるノズルの他にオプションの細いものを用意する事が必要な場合があります。私が以前所有していたJHAudioとAstell&KernコラボのLaylaⅡ、RoxanneⅡは標準添付のノズルでOKでしたが、Lolaはオプションの細い(紫色の)ノズルが必要でした。   気を付けるのは乱暴にノズルを穴に入れない事。止まったらそれ以上無理に入れません。端子がMMCXのものは端子の中も細いノズルで吸います。 ・ダイナミックドライバーが付いたイヤホンは 音導孔の出口に金属メッシュが付いているものが多いと思いますが、beyerdynamicのXelento Remoteのようにメッシュが外せるものは外してその中も吸います。メッシュが外せないものはメッシュを吸います。この時できるだけ音導孔の中にゴミが落ちないように下から吸いましょう。MMCX端子が付いているものは細めのノズルを付けて端子の中も吸います。   ・平面型ドライバーの付いたイヤホン  数が少ないですが、AUDEZEのLCDi4のような大きな振動板を持ったイヤホンの事です。  音導孔にメッシュが無ければ、これもノズルを穴に入れて吸います。ノズルの太さは適宜判断します。   ・静電型ドライバー(フルレンジ)の付いたイヤホン...

Symbio F

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最近MUSINは販売しているSymbio Fというイヤチップを買いました。今までフォーム系のイヤチップはコンプライ、クリスタルライン、デコーニ等を使った事があります。それらを買った頃はbeyerdynamicのXelento RemoteはJHAudioのユニバーサルのRoxanneⅡ、LaylaⅡ等を持っていたので、それらに付けて試してみたのですが、結局オリジナルイヤピースに戻ってしまいました。オリジナルに比べて明らかに良いという点が見出せませんでした。 今回はAZLA HORIZONに付けてみるつもりでSymbio Fを買ってみました。AZLAは新しいイヤピースをどんどん短い期間で出しており、まるで試作品の評価に付き合っているようで途中で買うのを止めてしまいました。そんなに大きく音質やかけ心地が向上しているようにも思えなかったからです。   今回Symbio Fをイヤチップとしては久しぶりに購入したのは自分なりに情報を集めて面白そうだと思ったからです。前評判の フォームタイプとしては高域の減衰が少ない ゆっくりと戻る素材なので耳によくフィットする 等を参考にして取り寄せてみました。 実際にAZLA HORIZONに付けてiBassoDX160の音を聴いてみると前評判とはちょっと違った印象を持ちました。 ①音のトランジェント(音の勢い)をよく再生する 音楽が盛り上がっていく時にその勢いを殺さない。これは特に据え置きオーディオをやっていた頃に重要視していた点です。フォルテが勢いを殺されてヘナッとしてしまったのでは音楽の感動も半減するのです。ただきれいに鳴らすのは今の機械の多くが得意ですが、伸び切る音を再生してくれるものは少ないです。 ②音の帯域バランスがいい 前評判通り高域はあまり減衰する感じが無くてエネルギーがあります。ただそれに対して低域には不満のツイートも見かけましたが、私が聴いてみる限り十分バランスが良いし低域不足とは感じませんでした、 そもそもイヤホンに圧迫感を覚えるような低い音が再生できるかというとそれは無理でしょう。「低く感じる音」ではなくて「本当に低い音」は耳だけでなくむしろ体で感じるものだと思います。例えばかつてよく調整されたウィルソン・オーディオのグランドスラムX-1が聞かせた低音、すごいスピードで低域の音のエネルギーがぶんぶん飛んでくる...