オーディオ用ポータブル周辺機器
3年近く前にAstell&KernのSP1000を買った時にいくつか困った事がありました。SP1000はUSB-C端子を採用した最初のDAPでしたが、当時多くのポータブル機器はmicroB端子で電力の供給や信号の受け渡しをやってました。そこでSP1000にChordのDAC HUGO2やSTAXのSRM-D10を接続しようとすると直接つなげられるケーブル=USB-C→microBのOTGケーブルがないのです。ヨドバシカメラAKIBAの店員さんに聞くと「オーディオ用の」その仕様のケーブルはないと言われました。後にaiutoでその仕様のケーブルが発売されてようやく直でUAB-Cの機器とmicroB端子の機器が接続できるようになったのですが、当時「オーディオ用」って何だろうと思いました。
例えばF型接栓のデジタルケーブルは厳密に600Ωで伝送されているかが管理されているケーブルもそうでもないケーブルもあるようで、中には1メートルで数万円~数十万円するようなすごい高価なものもあります。そういったものを使わなくては良い音で聴けないのか。
結果的にはポータブルで使うUSBのケーブルにはそこまでの質?は必要ないのではないかと思いました。アナログケーブルはちょっと話が違って独自構造の大変高価なケーブルがある世界ですが、それとは別だと思います。DAPとDACを接続するケーブルに今のところ数万円単位のものを使う気はありません。
Head-Fi のChord関連スレッドでRob Watts氏が常々言っている事ですが、やたらケーブル等に高価な「オーディオ用」を使うのは良くない、ノイズを除去すると言った名目のUSB関連アクセサリーも使わない。その方向が正しいと思います。パナソニックは試しましたが効果はありませんでした。iFIaudioの色んなケーブルやらノイズ除去のアクセサリは使いません。
面倒なのはそういった余分なアクセサリを通して入ってくるRFノイズが耳にノイズとして聴きとれるわけではなく、場合によっては音場の深さが増したりするプラスと見られる効果になる事もあるという点です。これはロブ・ワッツ氏の書き込みの受け売りですが、本来の音かそれともRFノイズを食らった歪んだ音かの判断は私のような素人には無理だと思います。だから少し小銭を使って音質向上をうたうようなアクセサリは使わない事にしました。
前述のUSB端子の変換アダプタやOTGケーブルはアマゾン等で丁寧に検索すれば見つかったりもしますが、そんなに沢山売れる商品ではなかろうし、作ってくれる会社も限られています。そういった会社の中にCable Creation というところがあります。以前Head-Fi のスレッドでロブ・ワッツ氏がどんなデジタルケーブルを使っているか尋ねられた時に例に出したのがこのメーカーのケーブルだったのでよくこのメーカーのものを買っています。高級感とは無縁の外観ですが、価格がリーズナブルで今まで買ったものについては接続も安定しています。上に書いたUSB-C→microBのOTGケーブルもaiutoのものは止めてこのメーカーの物を使っています。
私はDAPにSSDをOTG接続して使っていますが、最初に使った2つは単品のM2SSD用ポータブルケースに単品のM2SSDを買って入れたものでした。最近は主にPS4用に各メーカーからポータブルSSDが多数販売されていて、そういった単売製品の組み合わせではなくて最初からSSDをケースに組み込んだ形で商品になっています。それを3つ目に買いました。
右にある黒いSSDケースはコンピュータの周辺機器です。DAPとの接続や通信には全く問題ないのですが、ケーブルとの接続部分が少々カタカタいいます。機能的には問題ないので周辺機器としては〇、オーディオ用の周辺機器としてみると△かと思います。左のバッファローのSSDはさすがにケースとSSDを組み合わせた状態で売っているものらしく接続部に隙間があって音が鳴ったりはしません。そういった点もメーカー製のポータブルSSDはいいと思います。
しばらく経ってからまた聴き直すと 左より右の方がやはり音はいい。中のSSD(Western Digital Blue)のおかげか。
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