DAPに使うmicroSDが嫌いな理由
ここ3,4年で複数のDAPを使ってきたが、いずれのDAPでもmicroSDはできるだけ使わなかった。理由はmicroSDの音源を聴いているとふっと気づくと音場が非常に狭くなって「息苦しい」という感覚にとらわれるからだ。また音楽があまり耳に入らないというか、聴いていても感動がほとんどない事もあった。
DAPを換える度に試してみたが高級なDAPだから大丈夫という事では無かった。40万円近いDAPでもやはりmicroSDの音は好きになれなかった。唯一例外はKANNに使ったフルサイズのSDカードだ。あれはそういったマイナスなイメージが無かった。しかしKANN自体の音質が粗くて好きになれなかったためあまりそれを使う事もなかった。
長く本体メモリだけで聴いていたのだが、それを止める転機がCayin N8でOTGでSSDを使ってみた事だった。サイズが小さいM2規格のSSDを最初にSATA接続のものを、次にNVMe接続のSSDをポータブルケースに入れて接続してみた。N8ではバッテリーの消費から聴ける時間は短くなる ものの、どちらも使う事ができた。
使ってみるとOTGSSDの音は音場が広く、音の拡散がよく聞き取れてmicroSDのように音場が狭くなる事が無かった。以来Cayin N8で、最近はiBassoDX160でSSDで聴いてきた。今後もmicroSDの音が改善する事があればいいが、そうでなければSSDを使いたい。
microSDの音の原因については考えて見た末アンダンテ・ラルゴのTMDを使って少し改善を見たが、やはり解決とは言い難い。
なぜ広がりがあって音場が広い音でないと好きになれないのかは、多分据え置きオーディオで長い間そういった音を聴いてきたのが理由だろうかと思う。
80,90年代から「国産アンプの音はたいがい2D、良質の海外産アンプの音は3Dで鳴る」と言ってより奥行きのある機械を集めた。コンデンサースピーカー、エレクトロカンパニエットのアンプ、オラクルのレコードプレイヤー、光悦のカートリッジ そういったもので広がる音場を曲がりなりにも聴いてきたせいだろう。
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