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アナログとデジタルの音の違い

 アナログとデジタルの音の違いを例えるのに、著名なスピーカーエンジニア故デビッド・ウィルソン氏が語ったという話を思い出します。 ホームパティを開いた時にCDの音を流している時には来客は楽しく会話と楽しんでいるのですが、アナログソースをかけると会話を止めて音に聞き入るというのです。 ウィルソン氏の会社ウィルソンオーディオが製造するスピーカーは高価ではありますが素晴らしい音のリアリティを持っています。 この例え話が意味するところは 音楽がスピーカーから流れていてもその音楽が多少なりとも違和感があるものだったなら単なるBGMとして聞き流せます。無視もできるでしょう。 しかし 本当にそこで音楽が演奏されているような音を聞いたら人は無視できないでしょう。素晴らしい演奏ならば会話を止めて音に聞き入るでしょう。 そういう事だと思います。 インターナショナルオーディオショウでは様々な高級機器の音を聞くことができますが、デジタル機器で質の良いアナログ機器並みに違和感の無い音を聞いたのは今回のSOULNOTEの試聴会が初めてでした。  CD初期に音に大きな違和感を感じ、また現在でも多少なりと違和感を感じながら音楽を聴いているという方はぜひSOULNOTEのフルシステムを聞いてみる事をおすすめします。

インターナショナルオーディオショウ2021で聴いたSOULNOTEの音

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 今回のインターナショナルオーディオショウでまともに聞いたのは初日のSOULNOTEブースくらいでした。初日で体調を壊したので2.3日目は行っていません。どうも昼食に買ったパエリアがあまり合わなかったらしい。パエリアが悪いのではなく、海産物をあまり体が受け付けないのです。アンチョビかな。  2019年にSOULNOTEを聞いた時の組み合せではPMCのスピーカーを使っていた。デモの話の内容も主にNOSでアナログフィルターも使わないで出力するとどういう音になるかというものだった。私はそこで使われた音源になじみが無かった事もあって、NOSの音は強烈に印象に残ったが音源とスピーカーのせいかもしれないとも思った。PMCのスピーカーはあまり聞きなれていなかったので。ちょっと判断保留状態だった。 今回のインターナショナルオーディオショウではスピーカーがYGアコースティックとなり予約制の試聴会で、2019年とは随分雰囲気が異なった感じでした。 私は開始時間にちょっと遅れて入場したのですが 、予約していたのですんなり着席できました。    今回はYGアコースティックのスピーカーでしたがこのスピーカーも聞きなじみがありません。あくまで全体として音の印象をとらえる事になりました。  音を聞いてまず気づいたのは音楽が「静かに鳴る」という事でした。音像に付帯音がまとわりついたりする事がなく、響きがきれいに伸びてゆきます。不快な音の濁りや余分な付帯音がありません。それが静かだという印象になったのだと思います。 過去の経験からこれは過渡特性の優れた装置なのではないかと思いました。 鳴るべき音が立ち上がり鋭く鳴り、鳴り終わったら瞬時に振動が収まるという事です。 SOULNOTEのホームページでもDACの説明の写真に全くプリエコー、ポストエコーのないものが上げられていますが、それを実際に音にしたような印象を受けました。 私が試聴会で座った位置は真ん中前から2列目。ほぼ特等席です。自分の耳の少し上の所にスピーカーがピンポイントの音場を結ぶ位置がありました。本来YGアコースティックのスピーカーは多人数で聞くようなものではなく、ただ1点に明瞭な音場を結ぶのかと思いました。 音離れもダイナミクスも申し分なく素晴らしい音でした。過渡特性の他にもう一つ気が付いた事がありまし...

インターナショナルオーディオショウ2021のメモ

 11月5日だけしか行けなかったが、聞いたものをまとめておこう。twitterにも書いたが整理できなかった。 1 SOULNOTEブースで聞いた曲  加藤氏がかけてくれたもの  ①バルバラ(詳細は分からない)   ②Soldad Sera una Noche   ③Malena Sera una Noche   ④Keith Don't Go Nils Lofgren   ⑤シンドラーのリスト ムター(自信がない)   ⑥月のぬくもり   手嶌葵   ⑦雨の日と月曜日は  カーペンターズ  ⑧(曲名不詳)ジミ・ヘンドリクス   ⑨Why the butterflies      プリンス    ⑧と⑨はあまり良い録音ではない。特に⑨はカセットテープで録音したものをアルバムに起こした Piano and a Microphone  からの曲。 加藤氏はM・Aレコーディングのタッドさんの話をいくつかしていた。意気投合したらしい。 M・Aレコーディングはここ https://www.marecordings.com/japan/japan.html  の事だろう。②、③はM・Aレコーディングの曲。 加藤氏がFacebookに曲の詳細を上げてくれた。 https://www.facebook.com/398793093988634/posts/1154164225118180/?extid=0&d=n  

ポータブルと据え置きオーディオ

  人間はこれが最高と思うようなものを手に入れても聞いてい行くうちに飽きる。例えばDAPを例にとるとそれが40万、60万する高級DAPだろうと半年~1年。長くて1年半くらいで飽きる。もし何年も同じものを使っているとしてもそれは音質に飽きていないからではなく、他の要素でそうしているのだろう。   それを多少なりと長引かせるものはファームウェアのアップデートによる機能追加、音質向上やDAPの一部、アンプやDACの交換による音質変化だ。一部の機種に限られるがバッテリーをファクトリーや自分で交換しても音質に変化があると思う。  今一つポータブルオーディオを趣味と言いにくい理由の一つは同じ機種を長く使い続けにくいところだと思う。据え置きは10年くらい使うこともざらにあるが、それは違う理由によるものだ。  ポータブルオーディオは最低DAPとイヤホンまたはヘッドフォンで完結してしまう。ワイヤレスならば本当にその2つで、ワイヤードならばケーブルが一応加わる。あとはイヤピースを交換するくらいか。変える部分が少ないので飽きやすい。  では据え置きオーディオはどうかというとレコードプレーヤー単体でもカートリッジは普通別売りになっている。アーム、ターンテーブル、アンプへ行くケーブルも単体のコンポーネントだ。ソースコンポーネントは他にディスクプレーヤー、ミュージックサーバー等があり、そこから→プリアンプ→パワーアンプ→スピーカーとつながる。変えられる部分が多い分多少なりとも飽きにくい。また全部を一気に変える必要がない。部分を変えるだけで十分音が変化して楽しめる。