ブラインドテスト

 ポータブルの事ばっかり書いてたら飽きてきた。もともと据え置きオーディオが長い人間なので。

 今はもうほとんど見ないが、以前...80年代あたりだろうか?オーディオ機器を比較する方法にブラインドテストというのがあった。多人数を集めて機器を見えないようにブラインドの陰に置いて音の比較をするというものだ。主催者が明らかな音質差がある と思って企画した場合でも必ずしも意図した結果が出て来ない事が多かったようだ。それは当たり前だと思う。

 多分前提として「人間は聴覚の機能に不都合が生じていない限り、常に音を聞いている」という考えがあると思う。それだから同じように聞こえるはずだと。

おそらくそこが大間違いで、人間が音を聞くのは周囲の状況を把握して危険から身を守る本能に由来しているのだろうと思う。音楽を聞いている訳ではないのだ。

おまけに集められた人たちの過去の音楽体験 どんな音楽が好きでどんな装置で聞いてきたかもバラバラならば、バラバラの印象を持って当たり前だ。

さらに集められた時の各人のモチベーションにも違いがあるだろう。いやいや付き合っている人もいるだろうし 聞く気満々の人もいるだろう。それも音の印象に大きく関わると思う。

 この時代にそんなものを企画する所はほぼないだろうが、もし行われたとしたら むしろ主催者が音質比較とは別の意図を持っている場合だろう。


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