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Cayin N3ProでSSDOTGが使えるか試してみた

 e☆イヤホン秋葉原店でCayin N3Proの試聴機があったのでOTGを試してみた。持って行ったのは・optane memory (第2世代)32GByteを外付けM2NVMe用ケースに入れたもの ・SATASSD(Western Digital Blue500GByte )を外付けM2SATA用ケースに入れたものの2種。イヤホンはAUDEZE LCDi4を持って行った。 ・optane memory は結果的に認識しなかった。LEDは光るが「OTGを接続して下さい」が出るばかり。 ・SATASSDは認識しました が、不安定です。音が途中で途切れる状態だったのでそこで諦めました。ほんの少し聴こえた音の印象は悪くなかったのですが、不安定では使いようがありません。ほんの5,6分の試聴だったので確かな事は言えませんが、とりあえずCayin N3 Proは買おうと思わなくなりました。 以前持っていたCayin N8は最初にSSDのOTGを試したDAPだったが問題なくつながり、N6iiもそうだったものでN3 Proはどうだろうと思ったが、残念な結果だった。 Head-FiのN3P roスレッドでこの件についてはAndykongとやり取りして、行けるかと思っていた のだがまあ仕方がない。

MQA-CDの最近

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 継続的にMQA-CDを出していたユニバーサルミュージックだが、11月発売のロックアナログ時代のベスト盤は紙ジャケットになるらしい。最初の頃のプラスチックケースの他にビニールカバーが付く仕様は豪華すぎたが、とうとう外装にもあまりお金をかけられなくなったかなと思えてきた。売れてないのかな。例えばアメリカ盤のドアーズのMQA-CDなどは紙ジャケだった。 ちょっと前にナナ・ムスクーリとエンゲルベルト・フンパーディンクのMQA-CDを買ったけど、こういった歌手を聞きたい層は若くても50歳台だろう。普通のCDとして買うには3080円は高いと思うし、フルデコードするためにPCを使うのは難しい人が多そうだ。 PCを使わずにフルデコードする機械はまだまだ高い。特に多くの人が使えそうなCD(マルチディスク)プレイヤーの形になったものはどこも力を入れているモデルだけあって非常に高価だ。聴いてみないと良さがわからない特殊なCDの為に30万円超のお金を出せる人は非常に限られるだろう。 一方PCやミュージックサーバーを使うやり方はかなりハードウェアの数も多く、割と安価にフルデコードしたMQA-CDを聴ける環境を作ることもできる。ただし直接CDドライブから音を聴くのではなくCDをリッピングしてできたflacのファイルを聴く事になる。 MQA-CDをリッピングしたファイルをflacにできればそれをMQAとして認識させるためのソフトウェアはMQAが公開している。だがどんなハードを使ってどんなソフトウェアでリッピングすれば良いのかはわからない。MQA公認のものはない。 以前MQAにメールで問い合わせた時にソフトウェア、ハードウェア共「ビットパーフェクトを実現できるもの」を使ってほしいとは言われたが、CDドライブでビットパーフェクトを実現できそうなものというのは限られると思う。PC用としてはパイオニアの高級機一択になると思う。だがそんなドライブはBTOでもないかぎり普通のPCには組み込まれてはいない。 MQA-CD用のハードウェアの普及状況とマーケティングがうまくかみ合ってない感じはある。  さらにPCで聴くためにはフルデコーダーを使う他にコアデコーダー(ソフトウェア)とレンダラー(対応DAC)を使う方法もある。レンダラーは最近安いものがたくさん出てきたが、コアデコーダーは安くならな...

iBasso DX160にOTGで使えるSSD

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 iBasso DX160にいくつかのポータブルケースに入れたSSDを接続して試してみました。これはそのメモとして残しておきます。 ※DX160に使えたSSD ①Western Ditgital Blue 500GByte(SATA SSD)  これはかつてCayin N8で最初に試したSSDです。これが動いてくれたために他のも色々試してみようという気になりました。速さはそこそこです(それでもmicroSDよりはるかに速い)が消費電力が少なく、これはDX160に付けても5時間超聴けます。容量も500GByteは私にとっては十分です。OTGSSDの音質的なメリットもあると思います。 最近同じBlueでNVMeも出ているようですが、私が購入して使っているのはSATA接続の方です。 ②Intel optane memory (NVMeSSD扱い) 正確にはNVMeSSDではありません。NVMeSSDとしても動作しますが、本来はIntelの一部のチップセットとペアでSSDやHDDの特殊なキャッシュメモリとしてPCを高速動作させるためのものです。 これを使った理由はとにかく「読み取り速度がSSD中最速」な点と「レイテンシが低い」からです。実際にはその速さは外付けケースに入った変換チップによって制限されるわけですが、それでも音の上でのメリットがあるので使いました。 上が第一世代で下が第二世代、容量は同じ32GByteしかありません。消費電力が大きい第一世代はDX160に付けると連続で4時間程度しか聴けません。第二世代はそれより30分と少し長く聴けます。 この上に64GByteがあるのですが、消費電力が大きく第一世代の64Gbyteは動作しないだろうと考えました。 第二世代の64GByteは多分動作すると思ったのですが(第一世代の32GByteと同じくらいの消費電力)、値段も高いし聴ける時間も少ないので使っていません。 ※番外  使えるが気に食わないSSD 少し前に最近多いゲーム向け外付けSSDを試してみました。 メーカーはバッファローで250GByte 安かったです。ベンチマークの速度はそこそこ。ですが音が気に食わない。SSDのメリットが出た音とは言いたくない。microSD以上SSD未満な感じです。中身の分からないポータブルSSDには気を付けましょう。 ...

音楽用メディア(途中)

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音楽再生用の物理メディアを見てみると現状LP(アナログレコード)、CD、DVD、Blu-ray、SACD、フラッシュメモリ等のの種類があります。 将来に向けてどのメディアが生き残るかと考えてみました。 LP(アナログ・レコード)は最近発売や再生産が増えていますが、これは音楽メディアとしてはあまり有望ではなかろうと思っています。理由はカートリッジの高騰です。かつては日本のメーカーもダイナベクター等小さなメーカーも特徴のある製品を出していて80年代には2~3万円台から面白い製品が買えたものですが、今その環境はありません。長くやっているメーカーもやたらと高価な製品が多くなり、面白そうだと思える製品は軽く10万円を越えてしまいます。これから新規にLPの再生装置を組むにはトータルで少なくとも40~50万円をプレーヤー+カートリッジにかけるかおもちゃのような装置で我慢するかしかないように思えます。今のLPはほぼ金持ちの為のメディアであり、広く一般の人が音楽を楽しむものではないと思います。カートリッジの高騰は一説には中国人が高価な製品を喜んで買い漁ったからだともいわれていますが、真偽は定かではありません。アナログ市場の縮小も理由の一つではないかと思っています。高くても安くても売れる数が変わらないなら高くなるでしょう。 CDは物理メディアの中で現状最も生産され、売れていると思います。しかしアメリカのRIAAの統計によると2019年度の音楽メディア売り上げでCDは10%に過ぎず大部分(80%)をストリーミングが占めています。 アメリカではCDに対するお金のかけかたはかなり減じていると思われます。日本もこれからストリーミングの普及でどんどんCDから顧客が流れていくでしょう。 一つの希望はChordのHUGO M ScalerのようなCD規格の音源の高音質化技術が出てきている事。まだ製品は非常に高価ですがだんだんと普及していくのではないかと思います。 いま一つはMQA-CDの普及です。ユニバーサルやワーナーミュージックが日本を中心に多くのタイトルを売り出しましたが、アメリカでもCheskyをはじめとして少数ながら売り出されています。最大352.8kHz24Bitのサンプリングで音楽が記録できるので高音質のメディアとしては有望だと思います。ネックになるのはCD音質ではなくて本来のMQA音質...