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どうでもいい話(オーディオ)

 1980、90年代まではStereo Sound という雑誌を買っていた。 評価その他は買い始めた頃はある程度興味を持ってみていたが 1990年代にThe Absolute Sound や Stereophile を読むようになってからただ新製品の情報誌として見るだけだった。 そのStereo Sound に広告を出している小規模メーカーの中にいくつか 我が道を行っているなあと思うメーカーがあった。 毎号広告はあるが レビューに取り上げられる事もほぼなく 組み合わせに取り上げられる事も無い 。 当時の Stereo Sound が海外贔屓だった事も関係しているかも知れないが 不思議な人たちだなと思っていた。 そのうちのいくつかが2000年を越えて ポータブルオーディオの分野でかなり大きな影響力を持ったりするのを不思議な事もあるものだと思って見ていた。 最初のうちはポータブルオーディオは歴史が浅いし 評価する側もユーザーも隙が多いので評価されるんだろうくらいに思っていた。だがそんなもので説明しにくいくらいによく売れているようだった。 またその不思議なメーカーのうちで海外の据え置きオーディオの分野で評価されて取り上げられるものが出てきた。 こちらもどこがいいんだろうか?と不思議な気持ちで見ていた。Stereophile あたりでも見た気がする。 どちらの場合も1980年代あたりから時間が経っている分 人も新しく参加しているのだろうし 技術的にも進歩したのかも知れないが 元のコンセプトがそんなに優れているようには思えなかったので やはり不思議な感じがする。 原因の一つに考えられるのはアナログLPからCDやデジタルソースに主な音源が移行した事もあるのかと思うが それだけだとも断じられない。    

昔 光悦(カートリッジ)を作っていた菅野氏を訪ねた時の事

 今からもう30年以上も前のことになる 光悦 というカートリッジを作っていた菅野さんのお宅を訪れた。 当時有名だった光悦というカートリッジの情報を得たくて武蔵野音響研究所の電話番号に電話した。自分が松戸に住んでいる事を伝えると「近いじゃないですか。(聞きに)いらっしゃい。」と誘っていただいた。当時奥様を亡くされて人恋しいという事もあったのか。 千葉ニュータウン中央駅までシトロエンBXで迎えに来てくださった。  氏のご自宅のアトリエで 装置の組み合わせは スピーカーはパイオニアのバーチカルツインだと思った。ネットワークはいじっておられたのかも知れない。 アンプは真空管式 詳しい製品名はわからなかった。 アナログプレイヤー ターンテーブルはガラード401かトーレンスTD124のどちらかではなかったかと思う。アームは当時光悦の名前で出ていたものだったと思う(フィディリティリサーチ改?)。 この当時(1990年代)は日本ではオーディオとは言ってもまだ低音がどうの高音がどうのといっているレベルの話が多かった。 だが菅野さんのシステムからははっきり立体感 左右、奥行きが感じられる三次元の音場が聞こえた。そこでこの人は本当に耳がいいんだなと思った。 さらに当時は銀線を使った「ポエム」を持て囃す記事が雑誌に載ったりしていたが ご本人は「『ブラック』の方が輪郭がはっきりしていて良い。」と言っておられた。 そこも菅野氏の耳が良いと思った点だった。 光悦のグレードの異なるカートリッジ ポエム、ブラック、ウッド、オニキス等を聞かせていただいたが、グレードが上がるとはっきり音質が向上するのがわかった。 当時のThe Absolute Sound で光悦のカートリッジは高く評価されていたが 聞いた印象はそれを裏付けるものだった。当時ハイエンドのカートリッジの評価で重視されていた三次元的な音の広がり 特に音場の奥行がはっきり出る。そして出る音が生き生きしている。 数時間に渡って音楽を聞かせていただいて 光悦の音質の良さが よく分かった。 特性を取るのに使うテスト用レコードを通常より短い周期で取り敢えているという事もアピールされていた。 当時は日本のオーディオ雑誌の執筆者も三次元の音場展開に注目していたのは1~2名だけで ほとんど顧みられていなかったので 光悦 の製作者である菅野...

iBasso CB19

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  本来iBassoのDC-EliteなどのドングルDACをモバイルバッテリー給電にしてスマホのバッテリー消費を抑えるアクセサリだ。  が 結果的にうまくいったので 自分にとってはかなり待望のケーブル製品だったと言える。本体の用途ではなく DAPに接続する外付けSSDの電源供給用に使ったのだ。  SSDケースにはモバイルバッテリーから給電してDAPにはSSDから信号だけが行くようにする。  DAPは従来のiBasso DX160。以前からDX160から外付けSSDに電源を供給して聞いていたが、モバイルバッテリーから電源供給するようになって音質も大きく変わった。  さらにDX160からの給電ではおそらく電流が足りなくて動作しなかったNVMeタイプのSSDも動作するようになった。最近のM2SSDは消費電力が少ないのであまりえり好みせずに使えそうだ。  DX160から電源を取らなくなったので DX160自体の音楽を聞ける時間は従来より長くなった。おおざっぱに1.5倍くらい。  一番大事なのは音の質が上がったという事だ。まだSATAやらNVMeやらOptane Memoryやら手持ちのSSDを試している最中なので何がどうと結論めいた事は言えないが 従来より音楽を聞くのが楽しくなった。無論ポータブルでよくある 変わったを向上したと勘違いする ではないと断言できないのでもっと色々聞いていく必要がある。  AUDEZE LCDi4が従来より良い感じで鳴っている。

ブラインドテスト

 ポータブルの事ばっかり書いてたら飽きてきた。もともと据え置きオーディオが長い人間なので。  今はもうほとんど見ないが、以前...80年代あたりだろうか?オーディオ機器を比較する方法にブラインドテストというのがあった。多人数を集めて機器を見えないようにブラインドの陰に置いて音の比較をするというものだ。主催者が明らかな音質差がある と思って企画した場合でも必ずしも意図した結果が出て来ない事が多かったようだ。それは当たり前だと思う。  多分前提として「人間は聴覚の機能に不都合が生じていない限り、常に音を聞いている」という考えがあると思う。それだから同じように聞こえるはずだと。 おそらくそこが大間違いで、人間が音を聞くのは周囲の状況を把握して危険から身を守る本能に由来しているのだろうと思う。音楽を聞いている訳ではないのだ。 おまけに集められた人たちの過去の音楽体験 どんな音楽が好きでどんな装置で聞いてきたかもバラバラならば、バラバラの印象を持って当たり前だ。 さらに集められた時の各人のモチベーションにも違いがあるだろう。いやいや付き合っている人もいるだろうし 聞く気満々の人もいるだろう。それも音の印象に大きく関わると思う。  この時代にそんなものを企画する所はほぼないだろうが、もし行われたとしたら むしろ主催者が音質比較とは別の意図を持っている場合だろう。

スマホを使い始めた

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 長いことスマホを遠ざけてきたが、ここ1~2年公共機関の受け付ける申し込みとかインターネット接続の手続きまでスマホが必須になってきたので使い始めた。  今まで使わなかった理由は簡単だ。電車や街中でスマホを見続けている人間を見るのもいやだし、自分がそういう有様になるのはもっといやだからだ。 使い始めてスマホに依存するように仕組みが出来上がっている事、依存する人間が出てもこれは仕方ないと納得できた。 今はもう良し悪しを問う以前に生活に必須になってしまったスマホだが、この技術についての評価をするようなところはないのだろうか。 このご時世 持続可能性とかもう陳腐化しながらもあちこちでよく言われる言葉だが、スマホという技術は未来の人類が使うべき資源を食いつぶす最たるものだと思う。持続的ではないものの代表だろうと思っている。 端末だけの話ではない。夥しい数作られ、街中によく見るアンテナの付いた携帯無線基地局。あれを建設、維持するのにどれだけの資金と資源が使われているのだろう?あれが無ければ携帯、スマホはつながらないし、高速にできないという事だ。 もちろん無線のままつなぐわけではない。基地局でひろった携帯やスマホの電波はすぐ有線のネットワークを通じて接続される。有線に落とすまでのつなぎにあれだけ多くの基地局を必要とするのだ。 初期携帯電話の料金が高かったことも納得できるというものだが、そこまで投資してつなぐべき価値が携帯やスマホにあるのだろうか?    電話をつなげるという事の意味は一応わかる。だがインターネット接続や最近は動画視聴までスマホでやる意味があるのか?一応見たことにはなるのだろうが、大きな画面で見た時とは印象が違う。質が違うのだ。 地図データを見ながら歩くというのは一応わかる。だが事前にインターネットを使って調べてプリントアウトなり画像データに落として持ち歩くので事足りそうにも思える。必要ないデータ転送量を垂れ流している感は否めない。

OricoのM2SSDケースを2個買いました。

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 iBasso DX160用に使っていたM2SSDケースが壊れたので、安かろう悪かろうではないSATAのM2SSDケースが欲しくなり、Oricoの物を買いました。すでにOricoのケースはNVMe用を2個使っていて、トラブルも無く使えていたのでSATAもそれにしようと思いました。片方はNVMeとSATA両用(右)、もう片方(左)はSATA専用です。    最初両用のケース(右)を買いました。これはケース全体が金属で熱の放散が良さそうでケーブルもUSB-A→USB-CとUSB-C→USB-Cと2本が入っていました。音もよかったのですが製品の欠点ではなく、私の用途に合わない点がただ一つありました。中の変換チップ消費電力です。そんな数値商品説明にも載っていないし、確か編めようが無いのですが、実際使ってみるとすごい勢いでDX160のバッテリーが減っていきます。 値段はそれより安いのですが、SATA専用のケース(左)をもう1個買うことにしました。多少消費電力が少なることを期待して。 値段が半分以下のせいもあり、最初に買ったモデルとは違いがあります。ヒートシンクがちゃんと金属ですが、それ以外の部分はプラスチックだったり、USB-C→USB-Cのケーブルがこちらにはついていなかったりしました。しかし基本的な部分は手抜きせずに作られている印象です。 実際使ってみると最初のケースに比べて確かに長い時間聞くことができます。 DAPにM2用外付けSSDケースに入ったSSDをつなげた場合、ケースの変換チップの消費電力にSSD本体の消費電力が加わるだろうと思うのですが、実際つなげてみないとわからないものです。

松戸のパン屋さん Zopf

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 松戸に住んでもう数十年になるが、未だにZopfという店をとらえ切れていない気がする。東京駅のエキナカにZopfというパン屋さんがある。確かにこの松戸のZopfの名前ではあるが、本来のZopfはカレーパン屋さんではない。   食パン、グラハム食パン、フランスパン、ライ麦パンなど基本の食事パンから各種調理パン、サンドイッチ、ペストリー、あんぱん等の甘いパンまで何でも揃う。一度に全てのパンが店に出ているわけではないが、すごい数のパンが狭い店内に所狭しと並び職人さん、店員さんが忙しく立ち働いている。 http://zopf.jp/ 初見の客は店に入ってもこの店の商品を把握しきれない。2,3度行っても同じである。カレーパンだけ買っていく客はよほどカレーパンを愛しているか、断片的な情報を持ってとりあえずこの店に来た客だろう。カレーパンも旨いが、本当に買うべきはそれではない。 この店のパンを見ると必ずしもフランスやドイツのもとになったパンそのままというわけではないと思う。アレンジされているとは思うがおいしく、ライ麦パンもクセがない。以前は店内に石臼が展示されていて動いていたかと思うが、最近は見ない。 ゆっくり高温にならないように挽いているのかと思った記憶がある。 調理パンもかつサンド(分厚いとんかつと新鮮なキャベツが挟んである)といった一般的なものもあれば季節物の牡蠣のキッシュまで色々な種類がある。 全体に値段は普通のパン屋さんより高めだが、多分良い食材を使っていると思うし、たっぷりした量がありけちけちした使い方をしない。カレンツのパンもカレンツたっぷりだ。本来この店で買うべきはこの調理パンだと思う。 甘いペストリーも見た目からしておいしそうだ。お菓子屋さんのものとは違うが、これはこれでおいしい。  お会計でレジに行くと、たいてい見落としているレジの左下にある冷蔵ボックスに気づく。パンに塗ったり挟むための色んなフィキシングを売っている。レバーペーストや豚のリエットもあれば、黒糖ラムバターやブルーベリークリームチーズもある。食パンとこのフィクシング数種を買って行ってサンドイッチを作っても面白そうだ。 ここ数年は食パンに特化したパン店が増えていたが、Zopfはそれと真逆に全方位の商品を作り成功している稀な例だと思う。決してどこかの食品を企画する会社や人物...

アナログとデジタルの音の違い

 アナログとデジタルの音の違いを例えるのに、著名なスピーカーエンジニア故デビッド・ウィルソン氏が語ったという話を思い出します。 ホームパティを開いた時にCDの音を流している時には来客は楽しく会話と楽しんでいるのですが、アナログソースをかけると会話を止めて音に聞き入るというのです。 ウィルソン氏の会社ウィルソンオーディオが製造するスピーカーは高価ではありますが素晴らしい音のリアリティを持っています。 この例え話が意味するところは 音楽がスピーカーから流れていてもその音楽が多少なりとも違和感があるものだったなら単なるBGMとして聞き流せます。無視もできるでしょう。 しかし 本当にそこで音楽が演奏されているような音を聞いたら人は無視できないでしょう。素晴らしい演奏ならば会話を止めて音に聞き入るでしょう。 そういう事だと思います。 インターナショナルオーディオショウでは様々な高級機器の音を聞くことができますが、デジタル機器で質の良いアナログ機器並みに違和感の無い音を聞いたのは今回のSOULNOTEの試聴会が初めてでした。  CD初期に音に大きな違和感を感じ、また現在でも多少なりと違和感を感じながら音楽を聴いているという方はぜひSOULNOTEのフルシステムを聞いてみる事をおすすめします。

インターナショナルオーディオショウ2021で聴いたSOULNOTEの音

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 今回のインターナショナルオーディオショウでまともに聞いたのは初日のSOULNOTEブースくらいでした。初日で体調を壊したので2.3日目は行っていません。どうも昼食に買ったパエリアがあまり合わなかったらしい。パエリアが悪いのではなく、海産物をあまり体が受け付けないのです。アンチョビかな。  2019年にSOULNOTEを聞いた時の組み合せではPMCのスピーカーを使っていた。デモの話の内容も主にNOSでアナログフィルターも使わないで出力するとどういう音になるかというものだった。私はそこで使われた音源になじみが無かった事もあって、NOSの音は強烈に印象に残ったが音源とスピーカーのせいかもしれないとも思った。PMCのスピーカーはあまり聞きなれていなかったので。ちょっと判断保留状態だった。 今回のインターナショナルオーディオショウではスピーカーがYGアコースティックとなり予約制の試聴会で、2019年とは随分雰囲気が異なった感じでした。 私は開始時間にちょっと遅れて入場したのですが 、予約していたのですんなり着席できました。    今回はYGアコースティックのスピーカーでしたがこのスピーカーも聞きなじみがありません。あくまで全体として音の印象をとらえる事になりました。  音を聞いてまず気づいたのは音楽が「静かに鳴る」という事でした。音像に付帯音がまとわりついたりする事がなく、響きがきれいに伸びてゆきます。不快な音の濁りや余分な付帯音がありません。それが静かだという印象になったのだと思います。 過去の経験からこれは過渡特性の優れた装置なのではないかと思いました。 鳴るべき音が立ち上がり鋭く鳴り、鳴り終わったら瞬時に振動が収まるという事です。 SOULNOTEのホームページでもDACの説明の写真に全くプリエコー、ポストエコーのないものが上げられていますが、それを実際に音にしたような印象を受けました。 私が試聴会で座った位置は真ん中前から2列目。ほぼ特等席です。自分の耳の少し上の所にスピーカーがピンポイントの音場を結ぶ位置がありました。本来YGアコースティックのスピーカーは多人数で聞くようなものではなく、ただ1点に明瞭な音場を結ぶのかと思いました。 音離れもダイナミクスも申し分なく素晴らしい音でした。過渡特性の他にもう一つ気が付いた事がありまし...

インターナショナルオーディオショウ2021のメモ

 11月5日だけしか行けなかったが、聞いたものをまとめておこう。twitterにも書いたが整理できなかった。 1 SOULNOTEブースで聞いた曲  加藤氏がかけてくれたもの  ①バルバラ(詳細は分からない)   ②Soldad Sera una Noche   ③Malena Sera una Noche   ④Keith Don't Go Nils Lofgren   ⑤シンドラーのリスト ムター(自信がない)   ⑥月のぬくもり   手嶌葵   ⑦雨の日と月曜日は  カーペンターズ  ⑧(曲名不詳)ジミ・ヘンドリクス   ⑨Why the butterflies      プリンス    ⑧と⑨はあまり良い録音ではない。特に⑨はカセットテープで録音したものをアルバムに起こした Piano and a Microphone  からの曲。 加藤氏はM・Aレコーディングのタッドさんの話をいくつかしていた。意気投合したらしい。 M・Aレコーディングはここ https://www.marecordings.com/japan/japan.html  の事だろう。②、③はM・Aレコーディングの曲。 加藤氏がFacebookに曲の詳細を上げてくれた。 https://www.facebook.com/398793093988634/posts/1154164225118180/?extid=0&d=n  

ポータブルと据え置きオーディオ

  人間はこれが最高と思うようなものを手に入れても聞いてい行くうちに飽きる。例えばDAPを例にとるとそれが40万、60万する高級DAPだろうと半年~1年。長くて1年半くらいで飽きる。もし何年も同じものを使っているとしてもそれは音質に飽きていないからではなく、他の要素でそうしているのだろう。   それを多少なりと長引かせるものはファームウェアのアップデートによる機能追加、音質向上やDAPの一部、アンプやDACの交換による音質変化だ。一部の機種に限られるがバッテリーをファクトリーや自分で交換しても音質に変化があると思う。  今一つポータブルオーディオを趣味と言いにくい理由の一つは同じ機種を長く使い続けにくいところだと思う。据え置きは10年くらい使うこともざらにあるが、それは違う理由によるものだ。  ポータブルオーディオは最低DAPとイヤホンまたはヘッドフォンで完結してしまう。ワイヤレスならば本当にその2つで、ワイヤードならばケーブルが一応加わる。あとはイヤピースを交換するくらいか。変える部分が少ないので飽きやすい。  では据え置きオーディオはどうかというとレコードプレーヤー単体でもカートリッジは普通別売りになっている。アーム、ターンテーブル、アンプへ行くケーブルも単体のコンポーネントだ。ソースコンポーネントは他にディスクプレーヤー、ミュージックサーバー等があり、そこから→プリアンプ→パワーアンプ→スピーカーとつながる。変えられる部分が多い分多少なりとも飽きにくい。また全部を一気に変える必要がない。部分を変えるだけで十分音が変化して楽しめる。

レコードを聴くという事

 1990年代あたりから私にとっては35年間くらいレコードが音楽再生の主要メディアだったが、2015年以降はもう止めた。理由はカートリッジの価格の高騰だ。2000年にはいって数年はまだ10万円内外で使えそうなカートリッジがあったがそれ以降30万円以上のおかしな値段が付くにつれ、嫌気がさしたのだ。 1980年代から始めて30年ほど趣味にしたアナログレコード再生をもう止めてしまったが、これから若い人達がレコード再生を始めようというのも反対である。 レコード再生はアナログの中でもかなり注意する点が多く、できれば手取り足取り教えてくれる人がいる方がいい。よほどの財産家でもなければ今そんな事が出来る人がいるんだろうか。 私が始めた頃には製品もたくさんあった。解説書も分かりやすいものが出ていた。周りの家電量販店が元気で中にはアースの取り方から細かく教えてくれる人もいた。今そんな店も人もいないだろう。 畳の間に置いて歩いて近づくと針がポンと飛んでしまうようなレコードプレーヤーで本来の良いアナログの音が楽しめるわけがないのである。やたら高価ではなくともしかるべく考えられたプレーヤーを注意深く設置しないと宙に音像が定位するような音は得られない。 フォノイコライザアンプだけは割と安価(でも10万円~20万円はする)で使えそうなものが出てきたが、プレーヤー本体は選択の幅が狭い。使い物になるメーカーは数社だろう。そして問題なのはやたら高価になったカートリッジだ。 アースの取り方にしても以前はアース棒2本も庭に刺して慎重に設置すれば良かったが、今は仮想アースまで使わないとどうかなと思ったりする。携帯電話や無線LANの電波が飛び交っているからアナログの前世紀より状況は悪いだろう。ゼファンあたりが使っているのは必要だからだろう。 今の状況ならば本格的にレコード再生を一から始めるよりはデジタルで良い音を目指す方がよほど効率が良く、また趣味としても充実するのではないかと思う。だから 新規にアナログレコード再生を始めるのは薦めない。始めても十分アナログのメリットがあるところまで行く前に止める事になると思うからだ。自分の好きなカートリッジを使っていい音を出そうとすると、今の時代途方もないお金がかかる。 また逆にアナログオーディオはそんなしみったれたものではないし、10万、20万円かけてすぐいい音...

松尾伴大さんのシステムは謎

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 Justearの松尾伴大氏 一度だけ音展でお会いしたことがあります。とても物柔らかで気の付く人だと思いました。そして面白い人だとも。 先日twitterで松尾さんが上げていた画像で気になるものがあったのでtwitterで書いたら御本人から確かにBang &OlufsenのBeocord9000だというお返事をいただきました。 この写真の右側の機械です。高級カセットデッキは今では製造されていませんが、その長い歴史の中で異彩を放っていた機種です。非常に高額でしたが、それだけではなくB&Oのカセットデッキは内部の機構も独自のものがあって興味を引きました。あまり凄い凄いという自己主張はありませんが、実際に聴いてみるとこの9000以外でもいいものがありました。9000はちょっと別格でした。私の友人も大分前に手に入れていましたが、故障の起きる箇所が多く泣かされていました。それを現用とはちょっと信じられませんでした。人から譲り受けたものだという事です。 その後スピーカーをメンテナンスしたという事でしたが、画像を見るとJBLの4343でした。 それももらいものだという事でした。オーディオでスピーカーというのは一番好みが現れる所なので、人からもらったものをそのまま使うというのはちょっと考えにくいです。 しかも4343。 私はJBLのスピーカーは嫌いでした。今でも好きではないと思います。90年代頃のイメージで言うと、JBLは鳴りっぷりはいいが音像はでかいし何がいいの?といった感じでした。その中で唯一例外的に認めていたのは4343でした。このスピーカーだけはJBLの中でも精緻な音を聴かせることがありました。マークレビンソンのJC-2やLNP-2等とSAEの2600、GASのAmpzillaなどと組み合わせて聴いた時です。38㎝のウーハーが付いたJBLですから鳴らせばドカンとでかい音が出るでしょうが、普通の音量であまり他のJBLのスピーカーからは聞こえてこない精緻なイメージの音場を聴く事ができました。 JBLの他のスピーカーでそんな印象の音を聴いたことはありません。うまく鳴らせば4350もそういった音を鳴らすのかもしれませんが。家具のようなパラゴンも2か所で聞いた事はありますが、特にいいとは思いませんでした。 今はJBLもほぼ名ばかりでサムスンの傘下ですから全く興...

イヤホンの手入れの仕方

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 ネット上にもあまり頷けない手入れの仕方が紹介されているので自分の手入れの方法を上げておきます。 ①イヤホンを乾燥機にかける とにかく汚れが落ちやすい状態にしないと始まりません。イヤホン乾燥機に入れて通常4時間、高湿の時期は8時間ほどかけて乾燥させます。ケーブルやイヤチップは必ず取って乾燥させます。    STAX SR003MK2を使っていて 密閉カバーCC-A1を使っている場合は一緒に乾燥させましょう。   ②イヤホン掃除機をかける 次に音導孔のあたり、汚れが付きやすい部分に掃除機をかけます。いきなり深く突っ込むのではなく注意深く掃除します。イヤホンのタイプによってやり方が違いますが ・JHAudioのIEMのように(主にBAドライバの)メッシュなどなくて音導孔が直接出ているものは掃除しやすいタイプのイヤホンなので孔にサイズの合うノズルを付けた掃除機を入れて掃除します。 特に孔の小さいものがあるイヤホンの場合は掃除機に標準で付いてくるノズルの他にオプションの細いものを用意する事が必要な場合があります。私が以前所有していたJHAudioとAstell&KernコラボのLaylaⅡ、RoxanneⅡは標準添付のノズルでOKでしたが、Lolaはオプションの細い(紫色の)ノズルが必要でした。   気を付けるのは乱暴にノズルを穴に入れない事。止まったらそれ以上無理に入れません。端子がMMCXのものは端子の中も細いノズルで吸います。 ・ダイナミックドライバーが付いたイヤホンは 音導孔の出口に金属メッシュが付いているものが多いと思いますが、beyerdynamicのXelento Remoteのようにメッシュが外せるものは外してその中も吸います。メッシュが外せないものはメッシュを吸います。この時できるだけ音導孔の中にゴミが落ちないように下から吸いましょう。MMCX端子が付いているものは細めのノズルを付けて端子の中も吸います。   ・平面型ドライバーの付いたイヤホン  数が少ないですが、AUDEZEのLCDi4のような大きな振動板を持ったイヤホンの事です。  音導孔にメッシュが無ければ、これもノズルを穴に入れて吸います。ノズルの太さは適宜判断します。   ・静電型ドライバー(フルレンジ)の付いたイヤホン...

Symbio F

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最近MUSINは販売しているSymbio Fというイヤチップを買いました。今までフォーム系のイヤチップはコンプライ、クリスタルライン、デコーニ等を使った事があります。それらを買った頃はbeyerdynamicのXelento RemoteはJHAudioのユニバーサルのRoxanneⅡ、LaylaⅡ等を持っていたので、それらに付けて試してみたのですが、結局オリジナルイヤピースに戻ってしまいました。オリジナルに比べて明らかに良いという点が見出せませんでした。 今回はAZLA HORIZONに付けてみるつもりでSymbio Fを買ってみました。AZLAは新しいイヤピースをどんどん短い期間で出しており、まるで試作品の評価に付き合っているようで途中で買うのを止めてしまいました。そんなに大きく音質やかけ心地が向上しているようにも思えなかったからです。   今回Symbio Fをイヤチップとしては久しぶりに購入したのは自分なりに情報を集めて面白そうだと思ったからです。前評判の フォームタイプとしては高域の減衰が少ない ゆっくりと戻る素材なので耳によくフィットする 等を参考にして取り寄せてみました。 実際にAZLA HORIZONに付けてiBassoDX160の音を聴いてみると前評判とはちょっと違った印象を持ちました。 ①音のトランジェント(音の勢い)をよく再生する 音楽が盛り上がっていく時にその勢いを殺さない。これは特に据え置きオーディオをやっていた頃に重要視していた点です。フォルテが勢いを殺されてヘナッとしてしまったのでは音楽の感動も半減するのです。ただきれいに鳴らすのは今の機械の多くが得意ですが、伸び切る音を再生してくれるものは少ないです。 ②音の帯域バランスがいい 前評判通り高域はあまり減衰する感じが無くてエネルギーがあります。ただそれに対して低域には不満のツイートも見かけましたが、私が聴いてみる限り十分バランスが良いし低域不足とは感じませんでした、 そもそもイヤホンに圧迫感を覚えるような低い音が再生できるかというとそれは無理でしょう。「低く感じる音」ではなくて「本当に低い音」は耳だけでなくむしろ体で感じるものだと思います。例えばかつてよく調整されたウィルソン・オーディオのグランドスラムX-1が聞かせた低音、すごいスピードで低域の音のエネルギーがぶんぶん飛んでくる...

iPodの功罪

 今更ながらiPodについて振り返ってみる。私はHDD搭載のiPod には全く興味が無かったので固体メモリ搭載のiPod nanoから使い始めた。1世代と3世代目を買ったが「ようやくwaveで音楽が入れられる」という期待は、買ってから数か月後にはっきり気づいたが見事に裏切られた。 望んでいたのはCDの音質に飽き足らないアナログの耳で満足できる音楽が聴けることだったが、外に持ちだしてもそんな音は聴けなかった。  当時スティーブ・ジョブズはとてもうまくiPodを作ったと思う。他のメーカーができないくらい低価格で大容量のメモリを使ったiPodを作った。競争できるような差ではなかったのでMP3プレーヤーの類もたくさん姿を消した。アップルはとてもうまい商売をやったけど、何一つ音質の向上はもたらさなかった。それどころか競業他社をぶっ潰すことで技術的な後退をもたらしたと思う。 反面iPodの持たない高音質化に舵を取ってiriverがAstell&Kernを作ったように良い動きもあった。大分後の事だ。 その携帯プレーヤーの高音質化は近年になって実現され始めたと思う。聞いた途端に「残念」と思うような音質ではなくなったのだ。主にデジタルフィルターの進歩か、DACの進歩か定かではないが。

個人のブログ用に試聴機借りるの?

 以前ポータブルオーディオのイベントで輸入業者の人に多分個人のブログにレビューを上げるために試聴機を借りる交渉をしていた人がいた。言葉は悪いが乞食か?と思った。しかも多くの来訪者が詰めかけるイベントでそれをやるのはおかしいだろうと思った。 そんなブログとかレビューに何の価値があるんだろう。一体何人が見に行くところか知らないがそんな負い目があるようなレビューでまともな評価なんかできるわけないだろう。メーカーなり輸入業者が「どうぞレビューして下さい」と試聴機を持って行くなら別だろうが。 そんな権威のある批評家がいるだろうか。結構昔のThe Absolute Soundのレビューのように借り物でも3週間以上、暮らすように評価するなら、そしてその評価に対して同格以上の批評家が別の角度から意見するならある程度の妥当性も確保できるだろう。1週間程度借りて自分の手持ちのものを使って分かる事など知れたものだろう。 少なくとも3か月から6か月くらい身銭を切って購入した人の言葉でないと信じるには値しないと思う。舞い上がった頭が冷静になってある程度経時変化が出て来るのは本当は6か月必要だと思う。 ウェブマガジンに試聴機が回って簡単なレビューが載るのは分かる。規格と何ができて何ができないかについて不完全でも速い情報を載せるのは意味があるだろう。時々「自腹で購入しました」とか書いているのは何の意味もない。普通の人間はそうやって買っているんだし何か新しい事が分かるはずもない。そう書くのは数ヶ月使い込んでからだろう。 すぐ手に入れたい人間はある程度情報を仕入れたら自分で聴きに行って買うかどうか判断すればいい。 本気でポータブルオーディオの機器をレビューする気なら少なくともポータブルから入っただけでは不十分だと思う。基礎となるアナログオーディオの知識とデジタル関連の知識の両方が無いと正しい判断ができないと思う。

IBasso DX160をクリーニングしてみた

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大失敗しました。microSD挿入口のDAP側の接点を清掃しようと思ってパーツクリーナーを挿入口に吹きかました。音が出なくなったりはしませんがスクリーンの裏?の一部にアルコールが残存したらしくてひどい模様が画面に出ました。何かアルバムアートが浮き出て見えて面白い感じもしましたが、このままだと困る状態です。 約2日ほど放置したら消えてくれました。今後はせいぜい綿棒に無水アルコールを付けて拭く程度にします。 この件ではメーカーはmicroSDスロットのメンテナンスを全く考えてないと思いました。空気に触れている接点は据え置きオーディオの経験だと3~6か月くらいでメンテナンスが必要になります。DAPが例外というのはないだろうに。 今回3.5mmと4.4mmのイヤホンジャックを綿棒と無水アルコールで拭いてみました。我ながら怠慢だったが買ってからさほど掃除してなかったので6か月くらいは使っただろうか? 清掃してみて結構違いが大きいのに驚きました。細かい音がよく聴こえて音場も見通しがよくなる。 iBasso DX160を使っていて半年くらいイヤホンジャックの掃除をしていないという人がいたら細い綿棒と無水アルコールで拭いてみる事をお勧めします。細い綿棒はドラッグストアには無いがアマゾンから簡単に買えます。低コストで音が改善するのは大歓迎です。  アナログ部分については据え置きオーディオと何ら変わらないのだからその原則を忘れたらいかんと思いました。そういうノウハウはポータブルオーディオの店はあまり教えないし、外見を磨くキットは出してもあまり音のメンテナンスには熱心でないからね。 アルコールでの清掃以外に世間には「接点復活剤」と呼ばれているものがあります。スプレーに入って割と安価に売られているものです。どちらかというと電子工作やPC用として出ているもので、使ってみたところでは確かに接点の導通が復活するが、そんなに効果が長持ちしないものが多かったと思います。 オーディオ用の接点復活剤は色んなものが市場を流れて行った。深海鮫の油「スクワラン」もあれば、色んなものがありました。今市場に長期残っているものはCAIGのDeoxitだと思います。赤い普通用途と黄色い金メッキ接点用があります。 一時期手に入りにくくなっていたが、アマゾンで入手できます。他にアマゾンを見るとスプレー式のものもあ...

DAPに使うmicroSDが嫌いな理由

 ここ3,4年で複数のDAPを使ってきたが、いずれのDAPでもmicroSDはできるだけ使わなかった。理由はmicroSDの音源を聴いているとふっと気づくと音場が非常に狭くなって「息苦しい」という感覚にとらわれるからだ。また音楽があまり耳に入らないというか、聴いていても感動がほとんどない事もあった。 DAPを換える度に試してみたが高級なDAPだから大丈夫という事では無かった。40万円近いDAPでもやはりmicroSDの音は好きになれなかった。唯一例外はKANNに使ったフルサイズのSDカードだ。あれはそういったマイナスなイメージが無かった。しかしKANN自体の音質が粗くて好きになれなかったためあまりそれを使う事もなかった。 長く本体メモリだけで聴いていたのだが、それを止める転機がCayin N8でOTGでSSDを使ってみた事だった。サイズが小さいM2規格のSSDを最初にSATA接続のものを、次にNVMe接続のSSDをポータブルケースに入れて接続してみた。N8ではバッテリーの消費から聴ける時間は短くなる ものの、どちらも使う事ができた。 使ってみるとOTGSSDの音は音場が広く、音の拡散がよく聞き取れてmicroSDのように音場が狭くなる事が無かった。以来Cayin N8で、最近はiBassoDX160でSSDで聴いてきた。今後もmicroSDの音が改善する事があればいいが、そうでなければSSDを使いたい。 microSDの音の原因については考えて見た末アンダンテ・ラルゴのTMDを使って少し改善を見たが、やはり解決とは言い難い。 なぜ広がりがあって音場が広い音でないと好きになれないのかは、多分据え置きオーディオで長い間そういった音を聴いてきたのが理由だろうかと思う。 80,90年代から「国産アンプの音はたいがい2D、良質の海外産アンプの音は3Dで鳴る」と言ってより奥行きのある機械を集めた。コンデンサースピーカー、エレクトロカンパニエットのアンプ、オラクルのレコードプレイヤー、光悦のカートリッジ そういったもので広がる音場を曲がりなりにも聴いてきたせいだろう。

Cayin N3ProでSSDOTGが使えるか試してみた

 e☆イヤホン秋葉原店でCayin N3Proの試聴機があったのでOTGを試してみた。持って行ったのは・optane memory (第2世代)32GByteを外付けM2NVMe用ケースに入れたもの ・SATASSD(Western Digital Blue500GByte )を外付けM2SATA用ケースに入れたものの2種。イヤホンはAUDEZE LCDi4を持って行った。 ・optane memory は結果的に認識しなかった。LEDは光るが「OTGを接続して下さい」が出るばかり。 ・SATASSDは認識しました が、不安定です。音が途中で途切れる状態だったのでそこで諦めました。ほんの少し聴こえた音の印象は悪くなかったのですが、不安定では使いようがありません。ほんの5,6分の試聴だったので確かな事は言えませんが、とりあえずCayin N3 Proは買おうと思わなくなりました。 以前持っていたCayin N8は最初にSSDのOTGを試したDAPだったが問題なくつながり、N6iiもそうだったものでN3 Proはどうだろうと思ったが、残念な結果だった。 Head-FiのN3P roスレッドでこの件についてはAndykongとやり取りして、行けるかと思っていた のだがまあ仕方がない。